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代表者ブログCONHIRA BLOG

新商品の開発

2010/05/25|会長ブログ

弊社ISO9001の目的は”顧客の潜在的あるいは顕在的ニーズに答えるためです”としています。直近の開発自社商品としては船舶用の燃料油と潤滑油の自動式ストレナーが有ります。
既に自社開発商品には省エネの為のブレンダー、ホモジナイザー、エコヒター、エマルジョン燃焼装置。省力化装置としては機関前ユニット、清浄機ユニット、そのほかに海洋生物付着防止装置、燃料油、潤滑油、水用のフイルターにて自動手動ミクロ単位処理できる機種があります。
今回は舶用の自動型の燃料油と潤滑油の新規開発について述べたいと思います。
現況船舶に搭載される燃料油のフイルターは欧米の技術供与による製品が主流であります。近年舶用燃料油の粗悪化は激しいのでありますが、フイルターの改良あるいは新開発は遅れているかに思われます。
開発に着手する前段階にて常に意識いたしますのは、基本原理原則に立ち返って構想することであります。それは「習」「モラス」であります。学生時代に哲学倫理の講義で記憶に留め置いた事です。アリストテレス、ニイチエ、イエスキリスト、仏陀などは殆ど忘却のかなたです。道徳すなわちモラルの語源はラテン語でモラスです。その本来の意味は塊とか複数の意であり、アダムとイブの二人であれば必要で、イブのみであれば不要のことです。尤も川上の意義を知ることでなんとなく解ったとなるのです。
「習」の語源は真似ること、講義では高僧の行いをまねる,師匠の仕事を真似るとなると理解しました。自動式フイルターの仕組みを発想する場合に作動部分が可能な限りない事、無ければ故障も無いしメンテナンスも無いはずからはじめました。
既存の技術に関し徹底的に解明して技術的に応用をします。端的な説明として太平洋戦争開戦時制空権が最も有効で、わが国は0式艦上戦闘機通称「0戦」が最強であることは実証しました。アメリカの戦闘機に対しては「0戦」1機で8機を墜落せせる実績であったそうです。パールハーバー、フイリッピン、インドネシア、などの戦域で常勝でありました。モースレビー作戦ではドイツ戦闘機より優れていると言われた英国スピットファイヤー戦闘機に対しても「0戦」が強いと実戦で証明されました。スピード、航続距離特に運動性能において更に火力も13ミリ機関砲に対し20ミリ機関砲を保持していましたので抜群の格闘能力がありました。この時点で正に世界最強の戦闘機であったわけです。
米国の採った「0戦」対策はアリュウシャン列島に不時着した「0戦」を持ち帰り徹底的に分解分析し「0戦」の秘密を解明して更に0戦を凌ぐ戦闘機の開発と戦闘方法を編み出しました。

新商品1新商品2新商品3

当社もこの歴史に学んで開発開始時は必ず同じ目的の装置、機械をカタログ他で解明し新商品の参考とします。弊社ではこのことを(0戦作戦)と読んでいます。
私にとって「モラス」とは一瞬のヒラメキです。例としてオイルショックの時代に燃費節約の為のブレンダーが有ります。当時内航船は主機関の燃料としてB重油を使用していました。
外航船は高粘度のC重油の使用し燃料タンクより移送するためにはC重油の粘度が移送可能になるよう加温する必要があります。通常ボイラーの蒸気を使用しますが、内航船はボイラーを持たないのが通常でありましたのでブレンダーを採用する場合はボイラーか電気ヒターによる熱源が必要でした。したがってボイラーの増設、タンクヒター用蒸気配管とブレンダーを装置する必要がありました。船舶整備公団の平均的予算は約2000万です。船主さんとの会話の過程で、「C重油とA重油を入れるだけでB重油ができる装置はできないものか、高度な技術があるご時世であるから如何だろうか?」私にとって自動制御は好きな教科で有りました関係で、一瞬の閃きで出来ると判断、即座に出来ますと回答し、その後かなりの時間と開発費を使って開発販売を軌道に乗せ、2千万の予算に対し7百万で販売を可能にしました。イギリスのメーカーとの競合でありましたが7対3で弊社が商戦に勝つことが出来ました。その後台湾では米国メーカー、シンガポールにおいても当社は受注に成功しました。もしも当時船主さんとの本件会話が無ければと思う反面,あの倫理の受講の影響は私にとって僥倖であったと不思議に思えます。

具体的な新型ストレナーの開発
舶用のストレナーは燃料油と潤滑油に使用されています。人件費の関係で乗組員は少数であり自動化されています。自動化のためストレナーは逆洗機構が工夫され装置されています。例として24本のエレメントの汚れを差圧発信機の信号により1本ずつ逆洗する為の可動部と仕組みがあります。作動部分はメンテナンスの必要が発生します。更に逆洗のために排出される燃料油も発生します。舶用では5社ほどメーカーが有りますが何れのメーカーも駆動部分はあります。メンテナンスも必要であり、排出油でロスとなる燃料油も発生します。
開発に先立ち当社の(0戦作戦)にて調査をします。一方(モラス)私が発想する一瞬の着想が必要です。先ず作動部分なしでできないか、シンプルな方法で逆洗はできないか、逆洗油量を最少にできないかを検討に入りました。
ストレナー本体に可動部分を0にする為の着想は瞬時に着想できました。逆洗装置は本体外に装置することで解決です。その後はテスト機を試作するための設計、耐圧、耐温、関連ルールチエック、材料選択、関連計装品選択、製図などの行程があります。テスト機完成まで1ヵ年を経過し、予算の3倍の開発費を費やしました。時間と予算の割には簡素な製品です。完成品に関しては次回のブログに譲ります。どうかご期待ください。