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【未知との遭遇】

2015/08/01|社員ブログ

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開発設計チームリーダーの越前です。

おかげ様で、私たちはお客様に恵まれてさまざまな開発テーマを頂いています。
その折りに今まで経験したことがないようなものに遭遇します。

まず一つは高粘度の伸管用の潤滑油です。5月16日付の社員ブログにて同チームの小峰からご紹介させていただきました油です。
ペール缶から取り出す時にひっくり返しても落ちず、型整形する(アルミ)製品を製造するのになくてはならない油です。
引抜き材整形工程での型と製品との摩擦が軽減されますが、小さなアルミの粉やゴミ不純物等が油に混ざってしまいます。その為に油をろ過して再生し、ラインに供給することで製品が絶えず新油で製作したようになり再利用できるようになるのです。
しかし、単にろ過する、と言っても一筋縄ではいきませんでした。弊社の用途の違う2種類の濾過機を前工程と後工程につけ、各々に得意分野を担当させ不得意分野をカバーし合うような構成で難関を突破しました。
私は電気制御担当として圧力センサーとポンプをインバータで制御しました。圧力が高い時にはやさしく運転し、圧力が低い時には回転数を上げて処理能力を稼ぐ、といった具合です。
濾過能力はペール缶何本出来るか? 問題でした。
髙粘度ですのでいずれ運転しているとフィルターは閉塞して取替が必要になります。
フィルター交換までにペール缶何本濾過出来るか? 工夫が必要で圧力が低いと言って早くポンプ廻せば直ぐ閉塞する。ゆっくり廻せば処理能力が達成出来ない。
フィルターには物理的閉塞圧力があります。当初はポンプ制御開始圧力に設定していました。フィルターは頑張って運転してくれるのですが、処理本数が上がりませんでした。
そこで考えたのはフィルターに対してポンプの回転制御で目標圧力を低く設定しそこまでは定常流量で運転する。するとだんだんフィルターは閉塞してしまい圧力が上がる。また少し上の目標圧力を設定して運転する。また閉塞が進むのでまた少し目標圧力を上げて運転する。このようなアルコリズム(制御のやり方)で行いました。
すると処理能力はペール缶4~5本だったのが20本迄達成出来るようになりました。
子供や新人教育と同じで始めはクリア出来る課題を設けては目標達成させ、クリア出来ればもう少し上の目標設定をして達成させる、という喜びを与えることと同じ手法でした。
人も機械も同じだなと感じました。

また次なる案件では中空糸フィルターで0.2ミクロンにてろ過するのですが、ろ過する液が中空糸隙間を通るスピード(透過流束)が早いと固まる性質のある液と遭遇しています。
これも圧力と速度の関係を何とかしてクリア出来ると思っています。
このブログがアップされるときにはきっとクリアしているはず。
どの商品も初めて出会う物件ですので、操業開始時運転のデータを分析してどんな圧力や
温度・流量の関係がどうなっていて実機では何が起きているか?
これも前回紹介させて頂いた“どこでもドア”現場で起きていることが事務所で手に取るようにできるのもコンヒラリモートのおかげです。契約台数も8台にもなり、またLTEで通信も早くなりますます便利になっています。
重ねてご興味のある方は是非弊社までお問い合わせ下さいませ。

以上

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