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旅と大和文化

2009/11/10|会長ブログ

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人類社会の発展を築いた文化論の分類として何種類かあるようですが、代表例はキリスト文化、イスラム文化、ヒンズー文化、仏教文化があり、更にラテンアメリカ文化を付け加える場合があり、指摘しておきたい文化として大和文化を付け加える説であります。

敦煌への旅

「西安と敦煌の旅」なるツアーに参加した折、時期的にサーズなる疫病が中国に発生中の時期での18名のツアーでありましたが、急遽添乗員が同行できなくなり、希望者のみ現地添乗員による案内の旅となりました。私と80歳代のおばあさまの2人旅です。

旅先の観光地は疫病の関係でがら空き状態で快適でありました。敦煌の現地案内者がエスコート役で、日本語はナマッテいましたが会話は盛り上がりお坊様の話題になりました。
彼いわく「日本の坊さまはおかしい。酒は飲むし、肉は平気だし、奥さんもいるようですが、中国の坊様は女性には2M以内に近づくことは出来ず、禁酒を守り、肉は食しなく、戒律を守り毎日が修行です」と誇らかに言うわけです。
おばあさまは「お兄ちゃん日本が負けているみたい、何とかならんかな」とおっしゃるので、何とかとりなす為に次ぎのうろ覚えの話をしました。

「日本以外の仏教は殆ど小乗仏教であり戒律に忠実に修行をし、悟りの世界、更に涅槃の領域を目指します。それに対し日本の大方の仏教は、大乗仏教です。私の知る限りでは、法然様なるお坊様が庶民の疫病、飢饉を見かねて庶民の救いの法として辻説法を始められた。難行に対し易行とかで、庶民と同じ目線でお坊様でなくとも仏の道を行う事は出来ます。農民は念仏を唱え農耕に精を出せばそれが仏の道です。お侍さんは文武両道の修行に励み庶民も守り導くのが仏の道。商人は遠隔地の物産を必要な地域に運搬し、庶民の不便を自由にするのが仏の道。
工人も同じく物作りが仏の道。庶民と同じ目線で説法の為、庶民と同じ衣食住と生活の基準を選んだ結果の大乗仏教、法然様の弟子の親鸞聖人も基本の教えは同じです」とこのような会話で日本のお坊様の弁護したわけです。
聖徳太子以来日本は仏教を受け入れましたが、神道とは神仏一体として継承し、お正月のお参りは神社、お盆は仏教形にして矛盾を感じないのが大和文化です。

インドへの旅

今年の春の連休を利用してインドへ旅行、仏陀歴史遺産、ヒンズーの神々、ガンジス川の聖地、王侯の城等を観光しました。

現地ガイドさんは覚えやすい名前でチョウハンさんで流暢な日本語で堪能な方でした。いつもの事のようでしたが夜行列車で4時間ほど遅れ、長時間会話する機会があり、印象に残る話が出来たのでここに紹介します。

インドは偉大な哲学の人、仏陀を生んだ国です。0を発見した数学にも強い民族で、ヒンズー教国といった程度の予備知識でありましたが、チョウハンさんとの会話で感動的な話を拝聴する事になりました。
先ずインド人の価値観は日本とか欧米の価値観と温度差があるようで、科学物質による文明的な価値観より、霊的な哲学的志向のほうに興味があるようでした。

宗教観に関してはヒンズー、シーク、ジャイナ、仏教は兄弟的宗教で、根源はいずれもヒンズーの派生だそうです。インドの総理大臣は比較的少数派でターバンを巻くシーク教徒の人です。

ヒンズー教徒ではないが総理として選ぶことは兄弟宗教の見方があるのでしょう。ヒンズー教信者の見方はイスラム、キリスト、ユダヤなど1信教とは絶対的な違いがあるようです。
日本のお寺で見かける神様、大黒さん、弁天様、金毘羅神、毘沙門天などはインドの神々であり、サリン事件で有名なオウム真理教のオーム神は一番偉い神様だそうです。日本より同行した観光客にはサリン事件の影響でイメージは悪かったようです。

チョウハンさんの話ではインド人の人生目標は誕生から成人までは親のお陰、勉強学問の過程を経て世に出て仕事に励み、家族を作り、子供たちを育て、世間に貢献をする事。ここから後が我々日本人との違いとなります。「聖山に上って人間最後の修行をするのが理想の人生なのだ」と云う事です。

チョウハンさんのもう一つの話、デリー観光時インド独立をなした人で国父といわれた、ガンジーの記念碑を観光しました。
ヒンズー教ではお墓は無いそうです。遺体はダビのうえ聖なる川カンジスに流すためです。彼いわく「無抵抗主義を唱え独立に成功したガンジーに対し、私はチャンドラポーズの武力闘争による独立を支持します。先の戦争で、もし日本が武器供与し、機動航空部隊がチャンドラポーズのインド独立部隊に協力していたら歴史は変った」と言うのです。

意外なお話でありましたが、彼は熱心に語りました。どうも英国の植民地政策を批判、ソ連崩壊を予言した印度出身のラビバトラ経済学者が現代資本主義崩壊をも予言した話も熱心でした。

この話を聞き、昨年のリーマンブラザーズ倒産と重なり感慨無量であります。

多くの日本人またインド人も日本は仏教文化に属する事が常識のように思っていますが、大和の国には霊的な特別なフイルターが存在するのでしょう。

奈良時代に伝わった、あるいは京都に遷都した千二百年前ごろに最澄、空海が伝えた教えも小乗仏教、神護寺での法論で最澄は、空海の弟子になったそうです。
桓武天皇の命で比叡山に中国天台山国清寺より持ち帰った83巻の経文を収納し、御所の鬼門の方角である比叡山に国の守りの寺を建立して、仏法の学問の場として多くの修行僧を輩出しました。

空海は真言密教を完成の領域までに達し完成したのでしょう。

高野山金剛峰寺では多くの高僧を排出したが、新たに宗派を作ることはありませんでした。

比叡山は未完の宗教であったらしく、その後多くの学僧の学問所としての役割を果たし、今日の多くの宗派の元をなすのだそうで、大乗仏教は比叡の学僧が経文を勉学新たに編み出した教えです。
日本人の特別な霊的DNAが宗教においても大和の文化的教えに変化させているとしか思えないのです。
江戸時代まではすばらしい仏教人を多く輩出したが、江戸時代よりは檀家制度すなわち宗教の社会主義化により共産主義国家は発展が無いと同じ理由であり、日本仏教の発展はなくなり、葬式仏教と言われるに至っています。
仏教の自由化をすれば発展は充分可能ではないでしょうか?仏教制度を変えれば、大和文化的な仏教の発展が期待できるのでしょうか?門外漢の私には大変に無理難題であります。

しかしながら大和固有の仏教文化であることには違いは無いと断言します。

次回のブログは「マルタ島の旅とキリスト文化イスラム文化の話」です。

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山本太郎

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