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【熱交換器の無開放洗浄】~薬液管理の方法について~

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 本社営業第二チームの永井です。今回は、熱交換器の無開放洗浄に関する薬液管理についてお話させて頂きます。

 はじめに熱交換器の無開放洗浄とは、右写真の通り熱交換器の海水入口から出口へ薬液を循環、浸け置きを繰り返すことにより内部に付着した貝や赤錆などの除去洗浄を行うシンプルな工法になっております。十数年前までは開放洗浄が一般的でしたが、無開放洗浄では、開放時に発生する部品交換がなく作業自体も簡単でコストの面でも負担を軽減できることから現在では無開放洗浄を採用して頂いているお客様も増加しております。 無開放洗浄施工風景
無開放洗浄施工風景

 本題となりますが、薬液の使用回数は熱交換器の汚れ具合等にもよりますが弊社の経験から6~8回程度が使用限界だと推測されます。せっかく無開放洗浄を行っても、使用限界を超えた薬液を使用した場合は、洗浄効果はさほど得られません。確実に洗浄効果を得るために薬液管理は実施されているでしょうか。 特に管理していないというお客様は一度下記要領でお試し頂ければと思います。 薬液はpH2を超えたら限界とされていますが、簡易に確認するには、リトマス紙では判断が難しく、やはり実際に反応確認を行うのが一番良い方法だと判断いたしました。管理方法としては、カップ等を準備し、その中へ薬液・貝殻を投入して下記反応効果を確認して下さい。

反応効果大
反応効果大
反応効果小
反応効果小
反応効果無
反応効果無

投入後、即座にシュワシュワ音を立て反応していれば効果大 良好な状態と判断
投入後、ゆっくりシュワシュワ音を立て反応していれば効果小 今後1~2回が使用限界と推測
投入後、微かにシュワシュワ音をたて反応または反応がない場合は使用限界と判断
反応状態を確認後、記録し容器を密封したうえで できるだけ涼しく乾燥した場所に保管し薬液管理を行って下さい。

 無開放洗浄を施工するうえで薬液管理は大変重要になってきます。当然ですが、弊社では社内で管理基準を定め、お客様からお預りしている薬液については社内基準に従って、確実に洗浄効果が得られるよう管理させて頂いております。また、使用限界を超えた場合にはご報告させて頂き新液ご購入のご提案をさせて頂いております。
自社で無開放洗浄・薬液保管されているというお客様に関しまして、再度のお願いになりますが、薬液管理を実践してみてはいかがでしょうか。
無開放洗浄の工事や薬液についてご興味がありましたら、一度弊社までお問合せ下さい。

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