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【移動式潤滑油清浄フィルター】~船舶油圧機器の保守を実現します~

潤滑油清浄フィルター

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神戸営業チームの大西です。今回は最近フェリー会社様へ複数台納入させていただいております油圧機器用「移動式潤滑油清浄フィルター」についてご紹介いたします。

 以前あるタンカー船主様から、「最近の潤滑油(作動油)は給油船からバンカーした新油でさえ汚れが見られる」とお聞きしたことがあります。

 甲板機などの油圧機器のトラブルの約8割は、潤滑油が汚染され(ゴミ、鉄粉)、油圧ポンプ内にゴミ噛みが発生することが原因と言われております。もちろん新油に入れ替えるのが清浄度を維持する一番の方法かもしれませんが、昨今の円安や社会情勢の影響もあり、潤滑油などの油価格は著しく高騰しており、安易に入れ替えるのが難しくなっています。そこで弊社では、油圧機器に使われている潤滑油を清浄する持ち運び可能なフィルターを販売しております。

 まずこのフィルターは人間の手で持ち運ぶことができるのが一番の魅力です。一般的なフィルターは据え付けてしまうと、基本的にはその潤滑油ライン上でしか運転することができませんが、あらゆる油圧機器に対応して清浄することができます。またフィルターはポンプ、モーター、カートリッジエレメント(10μか3μ)、吸吐出の各ホース、電源スイッチ、差圧計などユニット化されていますので、移動・設置・運転が簡単です。

 では、具体的にどのように設置するのか、私が担当させていただいておりますS社様の所有されているフェリーでの設置例をご紹介いたします。写真でご覧いただけますように、本船ではまず両舷のフィンスタビライザーの潤滑油貯蔵タンクの給油口にホースを接続し循環清浄いただきました。フィルターは一番小さいものでも840L/Hの処理容量がありますので、この潤滑油タンク(約900L)ですと約1時間で1ターンする計算です。基本的にタンク内で清浄することができるので、設置が簡単です。また乗組員様に操作・確認いただくのは電源のON・OFF、差圧計の圧力確認ぐらいなので、特に手間のかかる作業はございません。本船では給油口に吸入・吐出の両ホースを、それぞれ距離をとって接続して運転しましたが、ジョイントなどを用いてドレン弁に吸入側ホースを接続し、タンク底に溜まった汚れを清浄することも可能です。各船主様のご要望や本船のタンク仕様に合わせて、ご提案させていただきます。現在S社様は定期航路のため、別のフェリーへ転用して甲板機の潤滑油の清浄をしていただいています。

右舷フィンスタビライザー清浄中     清浄前   清浄後(1ヵ月)

 具体的にろ過前後の潤滑油の清浄度は、本船でサンプル(200cc程度)を採取いただくことで、国際標準化機構にて定められた、信頼のおける清浄度「ISO等級(表参照)」の値で、弊社にて無償で計測を行っております(写真参照)。フィルター納入後もフォローアップさせていただきますので、ご安心ください。まずは現状の自社船の潤滑油の清浄度が知りたい!ということでしたら、ぜひ弊社までご連絡ください。変わらず無償にて計測させていただきます。

潤滑油測定機器 ISO等級   

 昨今の潤滑油汚染問題を解決へと導く、この移動式潤滑油清浄フィルターをぜひご検討くださいませ。

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