【グローバルな取引へ 新たなる挑戦 ~バングラデシュとベトナム~】
海外調達
貿易チームの福地です。
当社コンヒラの海外調達事業の中でも現在はベトナムからの調達に力を入れております。お客様からの期待も大きく、現在試作や商談を進めている案件も多くあります。ここ1年間、新規でお取引させて頂いた製品のほとんどがベトナム調達品となりました。これまでの様々なベトナム調達については別のブログで同じ貿易チームのドンが紹介しておりますので、今回は新しく取引が始まったバングラデシュの紹介をさせて頂きます。
バングラデシュは人口1.6億人、平均年齢は25歳ほどで豊富な労働人口が魅力的な親日国です。日本から伝わった人力車が現地では「リキシャ」と呼ばれ、今でも庶民の足として使われています。「安価な人件費」「豊富な労働人口」「世界的な親日国」という点が魅力なのはベトナムと共通していると思います。
地域によって差はありますが、一般的にバングラデシュの人件費はベトナムの半分ほど、中国の1/6ほどと言われています。その人件費の安さや豊富な労働力など、日本をはじめとする外資企業から今後の振興市場としてしても注目されています。JETROにより公開されている世界各国の投資コスト比較の情報から、最新の中国・ベトナム・バングラデシュの一般工職および中堅技術者の月額賃金を以下のグラフにまとめましたのでご参考ください。
バングラデシュとは今までスポット取引のみでしたが、今回は新たな方法で継続取引を開始しました。完成品を直接日本に送るのではなく、バングラデシュで製作した半製品をいったんパートナーのベトナム工場に送り、そこで組立した完成品を日本に輸入する方法です。当初はバングラデシュでの材料調達~完成品までの製作も考えましたが、生産設備・納期・品質管理などの気になる点もあり、信頼のおけるベトナム工場で部品・材料を集結し、組立して検品をしてもらい日本に輸入する方法がコストと品質のバランスが取れる最適な方法だと考えました。
ベトナム以外のチャイナリスクの回避先としてバングラデシュは非常に魅力的ですが、現在はベトナム調達に力を入れていますので、すぐにバングラデシュ調達にシフトするということではありません。主に当社が海外から調達している製品(機械加工品・製缶品・鋳造品など)はバングラデシュではインフラ・設備・材料調達などの問題があり、低コストと高品質を両立できる製品はそれほど多くないのが実情となっています。
当社は2013年にベトナム調達を開始し、2018年にはバングラデシュとの継続取引が開始しました。仲の良い取引先様からは冗談半分に「次はアフリカ調達ですか?」と言われることもあります。今後ますますグローバル化が進む世界情勢のなか、いつかブログの中でアフリカ調達の紹介をする日が来るかもしれません。
今回紹介したバングラデシュは10年~20年先の将来を見据えて調達先の候補としている段階です。お客様の要望する製品の品質や調達量など様々な状況を加味しながら、ベトナム・中国・韓国・台湾・バングラデシュなどから最適な調達地を選択できるのが弊社の強みだと考えています。
お客様からのどのようなニーズにもお応えできるよう、コンヒラの海外調達事業では日々 準備を進めておきます!
以上
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