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【蒸発濃縮装置 Sorae】~水溶性フラックス廃水の減容~

蒸発濃縮装置 Sorae

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神戸陸上営業チームの阪口です。
今回は水溶性フラックスの処理についてお話ししたいと存じます。

フラックスは電気部品や基盤に塗布して酸化膜を除去したり、表面張力低下に用いたりする助剤ですが、はんだのろう付けにフラックスは無くてはならない物質です。
フラックスには大分類すると樹脂系・有機酸系・無機酸系に分かれ、水溶性フラックスは無機酸系に属します。
某お客様からフラックス含有廃水減容化の相談を頂き、当初は減圧脱水処理する濃縮方法で実施しました。
減圧脱水装置は減圧下で加熱蒸発させ、気化した水分を熱交換器で凝縮して水で回収するシステムですが、原水CODMn値25000mg/Lに対し、得られた回収水CODMn値は6800mg/Lという高い結果となり、二次処理設備が必要となります。
原因は低沸点物質が減圧下で蒸発水分と共沸したことでした。
但し、濃縮しても蒸発残渣物に固形物が存在しないことに気づき、蒸発濃縮装置Soraeで処理すれば処理は可能と判断してラボ試験を実施した結果、濃縮倍率50倍まで減容化できました。
蒸発濃縮装置Soraeは加熱蒸発した水分は全量酸化触媒反応で無害化できますので、減圧脱水装置の様に回収する水は出ませんので、この度のような高COD廃水で濃縮しても結晶物の生成や析出物などの固形物が発生しない廃液には適しております。
現在、設備導入含めて検討頂いております。

【ラボ試験による濃縮試験 写真】
donyu_200310a donyu_200310b
処理前フラックス原水 処理後フラックス濃縮

このようにテストを通じて結果内容を整理・解析してお客様に満足頂ける処理方法を提案させて頂きます。
高COD廃水や水溶性フラックッス廃水などの処理でお困りのことがございましたら、何なりとご相談・ご連絡を賜ります様、宜しくお願い申し上げます。

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