【機器トラブル訪船対応の事例紹介】
神戸営業チームの藤原です。
今回は訪船点検作業について書きたいと思います。
先日 船舶の燃料油の粘度計測として納入致しました粘度センサーにおいて、粘度・温度がコントローラ画面に上手く表示されない不具合報告をお客様より頂きました。
船の場合、このようなトラブルは陸上と違い直ぐに現場に行き確認することができません。
メールや電話で不具合状況の詳細写真や現状などをご連絡頂き、それらの情報から不具合の内容と原因を推測し対応策を考え対応しなければなりません。
お客様とのやり取りをスムーズにストレスなく行うためにはメーカーとして機器を使用されているお客様がわかりやすい資料を準備している必要があります。
まずは本船側で確認できるトラブルシューティングを連絡し、それで復旧しないか原因箇所を絞っていきました。
本船側での復旧対応で解決しなければ技師派遣による訪船となります。
始めに結線・配線を確認し、続いて疑似の4-20mA信号を流してコントローラーに正しく粘度と温度が表示されるかをテストしました。
ここまでで異常は見当たらず、次はI/F BOX若しくはセンサーのどちらかが怪しいとなり、それぞれを準備してきた代替品と付け替えてみたところ、結果としてI/F BOXが正しく信号を発信していないことが判明し、新しく取り換えたところコントローラーに粘度と温度の値が正常に表示されました。
I/F BOX 配線をチェック | 粘度と温度表示 復旧 |
今回は停泊時間が限られている中で多忙にもかかわらず、乗組員の方にもフォローして頂いたおかげでスムーズに作業ができ復旧することができました。
限られた時間とスケジュールの中で効率良く対応していくには、必要な情報を得たうえで準備をして臨むことが双方にとっても無駄なく対処していけますので、今後も更にわかりやすい資料やアドバイスを心掛けてお客様とのやり取りを対応して参ります。
また弊社では『コンヒラリモート』という遠隔監視システムも提案させて頂いております。⇒紹介動画はコチラ
これは、遠隔地のシーケンサなどとの通信を確保する装置で、既に陸上向け機器には導入実績があります。メリットとしては遠隔操作による機器の自動制御や監視など、メンテナンスの為の出張費・作業費の大幅なコストダウンが可能になりますので、ご興味がございましたら是非お問い合わせ下さい。
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