排水減容・排水産廃費ダウン・排水脱水・工場用環境装置・船舶用機器・減圧脱水装置・蒸発濃縮装置

減圧脱水・排水装置、工場用環境装置、船舶用機器メーカーのコンヒラ

減圧脱水・排水装置、工場用環境装置、船舶用機器メーカーのコンヒラ

menu

ホーム > 導入事例(コンヒラニュース) > 【USCG耐火基準適合 GRPグレーチング】

【USCG耐火基準適合 GRPグレーチング】

シェア

twitter

facebook

note

神戸営業チームの岡部です。
今回は弊社が新しく販売開始しました、USCG(アメリカ沿岸警備隊)耐火基準をクリアしたGRP(ガラス繊維強化プラスチック)グレーチングの紹介をさせていただきます。

 本製品は今治のサンケイ設計株式会社様と協力して販売している商品となります。グレーチングとは排水溝の溝や工事現場の足場等に使用されている、人が落ちないようにするための格子のようなもので、鉄やステンレス材から作られます。日常生活でもよく見かけるものですが、船の世界でも使用されています。例を挙げると、ケミカルタンカー(化学薬品)やLPG船(液化石油ガス)のデッキ上で使用されており、鉄製のものが一般的です。しかし、弊社ではGRPというガラス繊維によって強化されたプラスチックを使用したグレーチングの販売を開始しました。
 GRPグレーチングはプラスチックでできているため軽量で、腐蝕に強く、長寿命のものとなります。さらにこのGRPグレーチングの一番の特徴は、USCGの厳しい耐火基準をクリアした、世界で2社しか販売していないものだということです。プラスチックだと燃えてしまうのではないかと心配になると思いますが、USCGが要求する耐火基準をクリアし安全性も問題ありません。

blog_201030a donyu_201030b
①バーナーであぶる ②黒く焦げるだけ(発火しません)

 上の写真は実際にグレーチングをバーナーで焙ったものですが、焙られた部分は黒くなるだけで燃焼することはありません。
 このGRPグレーチングを導入することで船主様には長期的なコストダウンや船員の負担の軽減、造船所様には取り付け工事の負担の軽減といったメリットを得ることができます。鉄製のグレーチングであれば、船の上では潮風にさらされるため腐蝕の危険性があり、腐食を防ぐためのタッチアップ塗装を施す必要があります。もちろん腐食してしまえば交換する必要性も出てきます。しかし、このGRPグレーチングはタッチアップ塗装の必要もなく、交換頻度が低いため、長期的なコストダウンや船員の負担軽減に繋がります。また、軽量で取り付けを行う造船所様の作業員にも負担がかかりません。
 今回はケミカルタンカー船を建造している造船所様にご購入いただくこととなりました。造船所様からグレーチングの寸法などを記載した図面を頂き、寸法通りに製作し納入いたしました。高波や時化によりグレーチングが外れてしまわないように、造船所様と協議し6点で固定することでより強度を高めることにしました。今回は灰色のものを使用しましたが、他にも船に使用される可能性のある色の手配も可能です。
 現在は船員や作業員への負担の軽減が求められる状況です。長期的なコストダウンや安全航海の手助けにもなる商品です。弊社の製品だけでなく、取り扱いしている製品の中でもお客様のコストダウンや安全航海にお力添えできるものがあります。
 ご紹介したGRPグレーチングに興味がありましたら弊社までご連絡ください。

donyu_201030cGRPグレーチング写真

関連製品情報

本商品の詳しい仕様(外形図、容量など)についてのお問い合わせ