【ベトナム調達(建機用 加工品)】~ジャストインタイム納入も可能に~
海外調達貿易チームの福地です。
海外調達事業の営業担当をしています。
新型コロナウイルスの影響により海外出張やお客様と顔を合わせての打ち合わせが困難な状況ではありますが、この度、ベトナム製作で建設機械用の部品を新しくお取引させて頂くことができましたのでご紹介させていただきます。
■製品情報
建機用 プレス曲げ加工品
■お客様からのご相談内容
・国内調達での原価低減に限界を感じ、海外調達に切り替えてコストダウンしたい。
・他社からはコンテナ単位の発注条件で提示されたが、必要な分だけジャストインタイムで納入したい。
※納期遅れは生産が止まるので困る。ただし、早すぎても置き場所が無いので困る。
・コロナ状況では海外工場の現地視察が出来ないので品質管理が不安。
■お客様へのご提案内容&解決方法
・定期輸入便の空きスペースを利用した輸入(海上輸送)でコストダウン
→自社製品だけでなく他社メーカー様向け製品の定期輸入便もあり、コンテナの空きスペースを利用することで輸入費用が抑えられます。空きスペースを利用するので少量調達も可能です。
・国内の協力会社の倉庫で一時保管しジャストインタイムの納品
→予め生産計画をご提示頂くことで余裕をもった輸入手配ができますので、少し早めに輸入し国内倉庫からご希望納期通りに納入します。
・リモート検品対応と納品後の品質伺い
→コロナにより海外工場に行けなくなってからはZoomを活用し、ベトナム工場と繋いで検品対応や打ち合わせを実施しています。また、製品納入後にお客様にお伺いさせて頂き、現場の方々の意見をヒアリングして製作工場にフィードバックし、小さなご指摘でも1つ1つ改善対応します。もちろん、Zoom等での打ち合わせ対応も可能です。
今回のお客様は当社以外にも複数の海外調達のルートに引き合いを出されていたそうですが、価格はもちろんのこと上記対応や取り組みをご評価頂き、サンプル製作を経て無事ご注文を頂けることになりました。一番の決め手になったのがこの「ジャストインタイム納品に対応できる」ことだったそうです。実のところ、当社としましても海外調達品でのジャストインタイム納品の取引は実績がなかったのですが、お客様も含めた関係会社のご協力と事前の打ち合わせにより問題なく取引を安定させることができました。
本件は新型コロナの感染拡大以降に取り組んだためリモート対応メインとなりましたが、トラブルも無く継続してご注文を頂くことができ安心しています。
※量産時のリモート検品している様子をご紹介します。
(Zoomの動画から切り取った画面のため、画質が粗いですがご了承ください)
レーザーカット |
プレス曲げ後に簡易検査 |
タップ検査 (ねじゲージは当社支給) |
直角度と穴位置の検査 (検査治具) |
現在も別のお客様から今までに経験のない複雑な貿易ルールが絡む海外調達品や、複数の海外企業と特殊な契約が必要な取引のご相談を頂いております。「今までにやったことがないから出来ない」ではなく、「どうしたら出来るのか」を考えながら、一歩ずつ解決しながら進めているところです。
他社からは断られたけど・・・という案件がございましたら、一度コンヒラにご相談ください。どんな難題でもお客様のご要望をお聞きし、諦めずに挑戦していきたいと思います。
以上
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