【減圧脱水装置Umie装置メンテナンス】~装置を末永くご愛顧いただくために~
減圧脱水装置 Umie神戸陸上営業チームの阪口です。
一昨年納入させていただいたN社様の減圧脱水装置Umieのメンテナンス事例をご紹介させていただきます。
納入後、初めてのメンテナンス作業でもあり、交換を要する部品の発生は殆どなく、主要各所の清掃及び状態点検が主な作業となりましたが、屋外仕様でもあり、冬場は冷え込み凍結の影響で圧力計器の破損がありました。設備の維持管理には各計測器は重要なものです。
今回はお客様にて取替・保守されることとなりました。2年を経過していましたが、蒸留槽内伝熱部の残渣物固着は毎回原廃液にて溶解するため、負荷は少ないですが、定期的な清掃保守を推奨させていただきました。
設備:pH調整ユニット及び減圧脱水装置Umie50L/Hr
経緯:2020年9月納入後、10月稼働
2021年1月経過時、事前点検調査の実施
2022年4月メンテナンスの実施
メンテナンス内容
・蒸留槽開放点検(写真1)
・蒸留槽内及び各槽、センサー類の清掃作業(写真2)
・蒸留槽内板厚測定(写真3)
・制御系電流、電圧、絶縁抵抗測定(写真4)
・運転確認とデータ収集作業
写真1 | 写真2 |
写真3 | 写真4 |
運転状態
・処理バッチ回数:約5,400回以上
・処理量:約27,000L
・濃縮倍率:平均20倍(減容率:95%)
N社様では半導体用部品を製造されており、エッチング等で発生する工程廃液を減容するため、設備を導入いただきました。設備はアルカリ系及び酸系の廃水で、pH調整を含めたシステムです。
昼夜フル運転で問題なく稼働している状態で、非常に満足いただいており、生産量の増加に伴い、近々には増設導入となりました。
装置を末永くご使用いただくため、メンテナンスは大事に至らないための大切な予防策と位置づけ、日々ご要望や保守対応に従事させていただいております。
ご採用いただいているお客様の中で「そういえば、長く設備保守していないな・・・」など、メンテナンスについてのお問合せやご相談がありましたら、何なりとお申し付けください。
装置メーカーとして責任を持って対応させていただきます。
関連製品情報
減圧脱水装置 Umie