排水減容・排水産廃費ダウン・排水脱水・工場用環境装置・船舶用機器・減圧脱水装置・蒸発濃縮装置

減圧脱水・排水装置、工場用環境装置、船舶用機器メーカーのコンヒラ

減圧脱水・排水装置、工場用環境装置、船舶用機器メーカーのコンヒラ

menu

ホーム > 導入事例(コンヒラニュース) > 【蒸発濃縮装置Umie】~塗装工程の洗浄廃液処理~

【蒸発濃縮装置Umie】~塗装工程の洗浄廃液処理~

減圧脱水装置 Umie

シェア

twitter

facebook

note

神戸陸上営業チームの阪口です。
塗装とは表面処理の一種であり、塗料を塗ったり吹き付けたりして材料表面に塗膜を貼る処理方法です。塗装工法には大きく分けて溶剤塗装・焼付塗装・粉体塗装・静電塗装・電着塗装などがあります。
今回、電着塗装の排水についてご紹介させていただきます。
電着塗装の主な工程は以下のようになります。

電着塗装の主な工程

電着塗装は、自動車の車体部に多く採用されています。幾つもの水洗工程があり、それらが合わさった排水が発生します。洗浄排水には、電着工程中の化成被膜や塗装成分であるエポキシ樹脂などが含有されます。
近年、水の再利用を検討されるお客様が多く、これら洗浄排水も膜処理などで循環水として利用されます。水質維持を目的として蒸留処理すれば水質良化にもなるのですが、どうしても持ち込み成分中のエポキシ樹脂成分が蒸留加熱により、残留固着成分として析出します。今回、この厄介な成分を前段で無機凝集剤にて凝集処理し、そのろ過液で簡単な加熱による蒸発試験を試みました。
蒸発時に発生する固着成分の有無を確認したところ、固着物なしという結果になりました。

これにより、前段で凝集分離した処理水で蒸留処理することが可能となり、得られる回収水は、その他成分(リン酸塩や金属イオン成分など)も除去でき、良好な再利用水となります。
お客様とこの凝集沈殿前処理+減圧脱水装置処理方法で実機テストを実施しました。
結果は、金属・重金属イオン類は大巾に低減でき、工業用水レベル以下となりました。
お客様では、更に膜による処理を行ない、油分含めた40項目の分析値で純水レベルに近い値を実現し、リサイクル水としての応用を検討されてます。

洗浄廃液概略処理フロー

この事例から、廃液の減容化において処理で得た回収水をリサイクル目的とする場合の処理装置は、減圧脱水装置Umie(ウミエ)が適しています。

このようにお客様と協議しながら、従来の処理方法と蒸留法を組み合わせることで、問題を克服することも行っています。

工程廃液の減容化や工程水の再利用、改善などでお困りのお客様には、是非弊社コンヒラにお問合せいただければと存じます。
ご連絡をお待ちしております。

関連製品情報

減圧脱水装置 Umie

本商品の詳しい仕様(外形図、容量など)についてのお問い合わせ