【減圧脱水装置Umie50L導入事例】~アルミナスラリー及びコロイダルシリカ研磨廃液の減容化~
減圧脱水装置 Umie神戸陸上営業チームの近藤です。
減圧脱水装置Umie(CDD-S-50)の導入事例をご紹介いたします。
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蒸留槽デミスター側 | 制御盤側 |
1)ニーズ:アルミナスラリー及びコロイダルシリカを含む研磨廃液の減容化と産業廃棄物処理費用の削減
2)装置処理能力:50L/Hr(スチーム式)
3)効果:研磨廃液の減容により、産業廃棄物処理費用を削減
今回のお客様は、スマートフォンや液晶のバックライト、玩具、一般照明などに使用されるLED光源の下地基板を製造されている企業様です。同社では、研磨工程で発生するアルミナスラリー及びコロイダルシリカ廃液の処理に課題を抱えていました。特に、コロイダルシリカは凝集処理が難しい廃液です。お客様からは、他社より大量の高分子凝集剤の使用が必要であり、処理後の濾過液の粘度が高く水質が悪化するため、二次処理設備が必要になると提案を受けたと伺いました。こうした状況の中、お客様より廃液のサンプルをご提供いただき、ラボテストおよび実機テストを行った結果、弊社の減圧脱水装置Umieがアルミナスラリーおよびコロイダルシリカを含む研磨廃液を薬剤なしで効率的に減容化できることが実証され、ご導入いただきました。
導入にあたり、装置の仕様についてもお客様のご要望に応じた特別設計を行いました。通常、原水タンクからの配管にはねじ込み式の継ぎ手を使用しますが、アルミナスラリーの固着を懸念されていたため、着脱式の継ぎ手を採用しました。これにより、アルミナスラリーが固着した場合でも取り外しが可能となり、メンテナンス性が向上して運用時の負担が軽減されます。
コンヒラでは、お客様が処理される廃液の特性や運用環境を十分に考慮し、それぞれに適した仕様で装置を製作しております。今後も、最適な制御の調整や保守点検、緊急時の対応を通じて、お客様に安心してご利用いただけるサポートを提供してまいります。
廃液処理の効率化や減容化でお困りの方は、ぜひコンヒラまでご相談ください。
お客様の課題解決に向け、最適なご提案をさせていただきます。
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減圧脱水装置 Umie