神戸陸上営業チームの阪口です。
今回は廃液処理の減容化をご検討されているお客様の実液による実機装置（処理能力５L/H）立会試験をご紹介させて頂きます。

お客様では製品加工の切削・研削・洗浄工程で発生する含油廃液を減圧脱水式装置にて処理して減容化する設備を16年前に導入されておられますが、装置の特性上蒸発させた水分は熱交換器で凝縮する為に液化した凝縮水が副産物として出ます。

凝縮水は動植物系油や低沸点物質が共沸して含まれる為、二次処理として場内総合排水設備で処理していますが、凝縮水の同設備への負荷が大きくなり困られていました。

そこでコンヒラ製減圧脱水装置Umieと異なる方式の蒸発濃縮装置 Sorae をご提案し、検討頂きました。

蒸発濃縮装置Soraeのしくみと特徴
1) 常圧下の蒸発室内部で間接加熱し、廃液中の水分を蒸発させます。
2) 気化した水蒸気を更に加熱して過熱蒸気レベルにし、触媒で分解します。
3) 触媒反応により気化物は N2、CO2、H2O に分解され無害化します。
4) 廃液中水分は蒸発・分解する為、減圧脱水式のように凝縮水は出ないので排水処理の心配は要りません。

お立会いにより、臭気や煙の状態等を実際に体感して頂くことで想像から確信に繋がる実機テストは非常に重要です。

【写真①】	【写真②】	【写真③】
触媒処理前の煙道 沸騰蒸発した水蒸気が煙道より排出されている様子です。	触媒処理中 触媒ヒーター加熱で触媒前温度が触媒反応で出口温は上昇します。	触媒処理後の煙道 触媒分解されると臭気や煙は無害化され、煙道出口では煙は見えません。

テスト機

【写真④】	仕様
	処理能力	５ℓ/Hr
	消費電力（kW）	１４kW
	装置外形寸法	W580×D1050×H2070
	熱源	電気ヒーター式
	ユーティリティ	電気・水・エアー
	電源	200V、3φ、50/60Hz

弊社では、ご相談頂いた内容と詳細をお聞きしてラボ試験（簡易加熱試験）を実施した後に、廃液に合った処理方法を提案し、このような立会実液実機試験を通じてお客様にご納得頂く方法で対応しております。
含油廃液の減容化や処理でお困り事が御座いましたら、何なりとご相談・ご連絡賜りますようお願い申し上げます。

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