排水減容・排水産廃費ダウン・排水脱水・工場用環境装置・船舶用機器・減圧脱水装置・蒸発濃縮装置

減圧脱水・排水装置、工場用環境装置、船舶用機器メーカーのコンヒラ

減圧脱水・排水装置、工場用環境装置、船舶用機器メーカーのコンヒラ

menu

ホーム > 導入事例(コンヒラニュース) > 【減圧脱水装置 Umie コンデンサ洗浄のご紹介】

【減圧脱水装置 Umie コンデンサ洗浄のご紹介】

減圧脱水装置 Umie

シェア

twitter

facebook

note


 神戸製造チームの渡辺です。

 今回は「減圧脱水装置Umie」のメンテナンス実例についてご紹介させて頂きます。

 本装置には構造の異なる熱交換器が2つ付いております。1つ目は廃液の蒸留にて発生する水蒸気を冷却し凝縮させ水に戻すもの、2つ目は真空ポンプ封水の循環による温度上昇を抑える為のものです。前述のものは凝縮器との意味合いで「コンデンサ」、後述のものは「熱交プレート」と呼んでおります。

 いずれの熱交換器も冷却には通常、冷却塔(クーリングタワー)の循環冷却水を使用します。一般的に冷却塔の補給水に関して市水(水道水)が使用されます。水道水にはカルシウム、シリカ等の不純物が含まれており、開放循環型の冷却塔においては蒸発に伴いこの硬度成分が濃縮され、飽和溶解度を越えると析出し熱交換器のスケールや藻の繁殖の原因となります。
 このスケール対策として、冷却塔の保有水の導電率監視による自動ブロー装置(水の置換)、薬剤添加による薬注装置がございますが、定期的な機器管理、水質管理、薬剤コスト等が必要で自社管理されているお客様は少ないのが現状です。
 熱交換器に効率において最も障害となるのが、このスケールの堆積による効率低下、また藻やスライムの詰まりによる流量低下です。本装置において熱交換器の効率低下が発生した場合、コンデンサにおいては回収水(凝縮水)の温度上昇、不凝縮による真空度低下、熱交プレートにおいては真空ポンプ封水温度上昇に伴う真空度低下が発生します。封水温度の上昇については、真空ポンプがキャビテーションを起こしたり致命的な機器故障に繋がる可能性があります。

 減圧脱水装置Umieのコンデンサにつきましては、開放点検が可能な構造となっております。下の写真がコンデンサ洗浄前の開放点検状況となります。この細いパイプ内を冷却水が循環しています。

donyu_200131a donyu_200131b
【コンデンサ洗浄前 全体】 【コンデンサ洗浄前 詳細】

 こちらのお客様においては、鉱物質の析出は比較的少なく、汚泥状の異物によりパイプ内部が閉塞した状態となっております。このような場合、まず専用のブラシにて物理的に汚泥除去を行います。その後、高圧洗浄機を用いて内部洗浄、フラッシングを行い洗浄完了となります。下の写真に洗浄後の状況を示します。

donyu_200131c donyu_200131d
【コンデンサ洗浄後 全体】 【コンデンサ洗浄後 詳細】


 一般的には、上記工程にて洗浄が可能ですが、ご使用されている冷却水の硬度成分が高い場合には、事前に薬品洗浄が必要となる場合がございます。またスケールに関しては徐々に堆積しますので、長年放置すると容易に除去できない場合があり、基本的には1回/年の頻度での洗浄を推奨しております。

 コンデンサ洗浄以外にも、健全な装置の維持管理の為、お客様の処理廃液、使用状況に応じた定期点検のご提案を実施させて頂きますので、装置導入の際にはご検討のほど宜しくお願いします。

関連製品情報

減圧脱水装置 Umie

本商品の詳しい仕様(外形図、容量など)についてのお問い合わせ