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【減圧脱水装置Umie】~廃液減容にお困りのお客様:廃液処理設備の改善提案~

コンヒラリモート減圧脱水装置 Umie

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神戸陸上営業チーム阪口です。
今回は既に廃液を濃縮減容しておられ、操業に準備や手間と作業コストが掛かっており、採算が合わず稼働停止されていた設備への縮小化・省力化・効率化の改善提案をさせて頂いた事例をご紹介します。

対象廃液:めっき工程及びエッチング工程(稀少金属含有)の異種廃液

お客様では廃液濃縮装置により脱水濃縮されているのですが、めっき工程廃液を凝集させる為に凝集核となる水酸化カルシウムを添加する手法を採用されており、その添加物調整液の仕込み作業やpH調整、現場環境維持などに人的作業が掛かり、且つ廃液に凝集薬剤を添加することで、脱水濃縮量が増加して減容率が低減できないという悪循環となっていました。

【改善提案】
対象廃液の分析値や必要とされる設備の現状を確認し、現存設備の見直し並びにコスト低減に繋がる改善や代替案の提案と新たに過剰とならない設備構成の設計と機能維持管理の提案を行いました。
① 廃液の凝集処理をなくすことで、それによる凝集剤調合タンク及び調整タンクを削減
② ①により廃液量の低減とそれに伴う処理装置規模の縮小化
③ 現行設置スペース内での二種類の異種廃液(稀少金属含有)の個別処理化
④ 装置縮小化による既存ユーティリティ機器に余裕ができ、省力化
⑤ 装置機能の維持管理を目的としたリモート監視の提案

挿絵

【実証確認】
対象廃液において、現状処理のようなpH調整及び凝集処理を行わずに未処理の原水でも問題ないことをラボテストで確認し、減圧脱水装置Umie実機のお立会試験で立証しました。
処理後の回収水数値及びpH値については、場内の総合排水処理設備にて処理可能で、電気伝導率の数値は純水レベルに近い為、COD成分等には問題ないとご判断頂き、処理コスト(装置効率・作業工数)の削減が可能になることをご理解頂きました。

Umie実機テスト水質データ例
分析項目 めっき工程廃液 エッチング工程廃液
原液pH(水素イオン濃度) 12.52 12.66
回収水pH(水素イオン濃度) 8.18 9.76
回収水電気伝導率(µS/㎝) 37 24
【テスト機Umie】
IMG_0237_Umieテスト機 弊社装置Umieは、原水計量タンクに供給した廃液を計測し、蒸留槽へ供給します。蒸留槽をスチームで間接加熱し、減圧蒸留で気化した水分をコンデンサで凝縮させ、回収水として回収水計量タンクにて計量します。
入口側(原水)と出口側(回収水)を計量しているので、廃液濃度が変わっても条件を設定することで、安定した脱水濃縮液が排出できます。

廃液処理などお客様のお困り事を聞き、より良い改善を行うことで喜んで頂けるご提案ができればと考えております。
減圧脱水装置Umieは、制御による細かい設定条件を加えることでお客様のニーズにお応えできる仕様となっており、弊社すべての装置に搭載している遠隔監視システムコンヒラリモートにより、状況変化やトラブル対応においても遠隔操作を可能にし、運用などのシーケンサ・ソフト変更も出張せずに対応させて頂いております。

新たに排水処理のご検討及び現存設備の更新や見直し・コスト削減などを検討されているお客様は、是非ともコンヒラにお声掛け下さい。
ご連絡をお待ちしています。

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