本社製造の陳です。

先日、K様の新造船で船員の方に、当社自社製品オメガF.O.システムの取扱説明を行いましたのでご紹介いたします。搭載機器はオメガファイヤー、自動逆洗２次ストレーナー、３次精密ストレーナーの3機種があります。

本船のオメガファイヤーは、燃料油セットリングタンクと燃料油清浄機の間のラインに設置されています（下記 実船オメガF.Oシステム設置のライン図をご参照ください）。

燃料油清浄機は遠心力を利用して、燃料油に対して比重差がある水分とスラッジを除去する機能を持っていますが、油中の不純物によりゲル化・半固形化した軟性スラッジは、燃料油との比重差がはっきりしないため、燃料油の清浄に支障をきたします。そこで本船のようにオメガファイヤーを燃料油清浄機の前に搭載すれば、半固形化した軟性スラッジを粉砕した後に、清浄機で効率よくスラッジを除去できるようになり、清浄機から排出される燃料油が減るため、燃焼効率も改善できます。

粗悪燃油対策の切り札と呼ばれるオメガファイヤーは、装置内で高速回転するHT/DSインペラーが、軟性スラッジをせん断・分解し、スラッジの核としているアルミナ・シリカをスラッジから剥離させて、後のラインに設置された精密ストレーナーで、アルミナ・シリカを除去することで、オメガファイヤーを設置されている船で機関のピストンリング、ライナー、燃料噴射弁の摩耗が減ったということも実証されています。

更に、インペラーの高速回転で発生した流体のキャビテーションにより、燃料油の性質が均一になることで、燃焼室での燃料油完全燃焼を促進させ、過給機の汚れの抑制に大いに貢献しています。

以上のことを船員の方にご説明させていただいたところ、大変喜んでいただきました。

オメガファイヤー設置風景

本船の主機関前に当社の「自動逆洗2次ストレーナー：NHFS-65B-2」と「3次精密ストレーナー：NAG-22JH」を装備しています。

3次精密ストレーナーで使用している純天然素材で作られたろ過エレメントは交換式で、常時在庫もありいつでもご提供可能です。また、この種のストレーナーの納入実績は、おかげさまで450台達成しており、お客様に大変信頼されている製品でございます。

自動逆洗2次ストレーナーの特徴として、構造は非常にシンプルで器内回転部がないため、故障、開放メンテナンスは殆ど不要です。外部のバルブが自動化し、ロボットみたいに自動逆洗を実施してくれます。エレメントも焼結金網で超長寿命です。近年、絶対ろ過精度10μのストレーナーも自社で開発できており、販売しております。

高ろ過精度ストレーナーをお求めのお客様はぜひ、コンヒラまでお声掛けくださいませ。

フィリピンの船員の方に取り扱い説明中

自動逆洗2次ストレーナーと3次精密ストレーナー設置風景

関連製品情報

オメガF.O.シリーズオメガファイヤーミクロストレーナー自動逆洗ストレーナー