貿易チームの国枝です。
 貿易チームではベトナムをはじめとした海外から自社製品および他社様の製品を幅広く輸入調達しています。新しく海外製作するにあたって製品に関する質問を設計や製造の他部署へ確認する際、当社は部署の垣根が低いので他のチームメンバーに相談しやすい風通しの良さがあります。

 自社製品を海外で調達する際に社内の設計メンバーや製造メンバーと図面や仕様について打ち合わせをすることがあり、入社4年目の私もこれに加わることが増え勉強になっています。自社や他社様の製品図面を見ながら、図面を確認する際や海外調達先に依頼する際に重要な部分がどこになるのか、事前に客先に確認したほうが良い部分はどこなのか、など設計や製造の視点からのアドバイスをもらえるので私にとって新しい気付きになっています。

 以前、舶用の製缶加工品をベトナム工場で製作する際、図面に記載のあるJIS規格の日本材を少量購入すると高額になる為、普段ベトナム工場が購入している類似の相当材で製作してよいか製造チームの担当者へ相談したことがありました。この製品については相当材の使用が問題ないことを確認してもらい、これ以降は製造チームから見積依頼される際に相当材使用と明記してもらえるようになり、ベトナム工場で相当材使用によるコストの低減と製造チーム担当者に毎回確認する必要が無くなりました。

ベトナム工場における製品の確認と打合せ

 他部署の視点を活かしてお客様にも新たな提案をさせて頂きました。このお客様は自社で塗装を行うためベトナム工場出荷から防錆油無しでの納入を指定されていましたが、どうしても海上輸送中にサビが出てサビ取りに時間や費用が発生していました。当社の設計メンバーにサビ取りや防錆方法について相談してみたところ、この製品図面には塗装条件も記載されていたので、サビ取りよりもベトナム工場の塗料とお客様の塗料の相性を検証して代替使用をお客様に提案したほうが良いのではないかとアドバイスをもらいました。塗料に関する相性も調べたうえで、ベトナム工場で塗装を含めた製品単価と防錆梱包やサビ取りにかかるコストを比較して提示し、お客様にも納得して頂き塗装込みの条件に切り替えられました。

 このように部署を超えて仕事をしていくと貿易チームにはない視点からアドバイスをもらえる機会があり、私にとって見習う点も多く刺激になっています。設計や製造といった働くフィールドは違いますが、私もコンヒラ貿易チームの一員として作り手の視点も取り入れて成長していきます。