【装置紹介】~環境装置の需要~
2022/01/14|社員ブログ
本格的な冬になりお鍋の美味しい季節になってきましたが、例年よりも寒さが厳しく春になるのをすでに待ち遠しく感じている、神戸製造チームの中村です。
今回は、コンヒラの販売製品に少しでもご興味をお持ちの学生さん達に、神戸製造チームで組立している環境装置の一つであるSoraeについて紹介したいと思います。
環境とは自然環境の意味で、工場では物を製造する工程で水を大量に使用し、その際に水を含んだ廃液が発生します。その大量に発生した廃液は、国やその地域が設けた排出基準値を超える場合が多く、河川や海が汚染されるため下水に流すことができずゴミ扱いになります。そのため、専門の産業廃棄物業に引き取りを依頼しなければならなくなり、捨てるにも多額の処分費用がかかってしまいます。
Soraeはその廃液の水分だけを加熱し水蒸気として蒸発させることで、廃液全体の量を少なくさせる装置であり、廃液の量が減るため産業廃棄物としての処分費用を節約することができます。
具体的には蒸発機本体のタンク内に廃液を投入し、電気ヒーターもしくはガスバーナーといった加熱器を使って加温することで、水蒸気として水分だけをダクトから屋外大気中に放出することで、廃液の量を減らしお客様の廃棄コストの削減を可能にします。
例えると、お鍋料理のように熱を加え温度が上昇すると、ダシがどんどん減っていき、煮詰まった状態のものに変化していきます。最後は少しの水分を残しゴミとして捨てられるようなイメージですかね。
ひと昔前までは、街にゴミ箱がたくさんありましたが、近年ゴミ箱を探すのにも一苦労するくらいゴミを出さない取り組みが必要とされています。
国連の国際開発目標の中の一つにも「つくる責任、つかう責任」というものがあり、2030年までに廃棄物の発生を大幅に削減するという目標が世界中で定められています。
少し前ではエコ、最近ではサステナブル「今ある自然環境を未来までずっと保ち続けること」という言葉を耳にするようになり、企業にもその役割が求められています。省エネや環境保全の重要性によるニーズがあるため、今後コンヒラの環境装置の需要と役割は大きくなると思います。
続きは次回のブログで。楽しみに待っていてくださいませ。