【恩送り】~自分がされて嬉しかったことをより多くの人へ~
2024/08/15|採用担当者ブログ
採用担当者の塩見です。
「恩送り」
聞いたことがある方は案外少ないのではないでしょうか。意味は「誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ること。」です。
「恩返し」という言葉のほうが聞きなじみはあるかと思います。こちらの意味は「自分が受けた恩をその人にお返しすること。」ですね。
意味を比較したらお分かりのように、似たような言葉ながら意味が違います。
もうだいぶ昔の話になりますが、私がコンヒラに入社した時の話。
総務として入社しましたが、前職が公務員ということで民間企業経験が全くなかったため、どんなことをするのかもイメージができていないまま、ただ目の前の業務を覚える日々を過ごしておりました。同部署の上司や先輩が教えてくれることを1つ1つ必死で覚えて、「早く1人でできるようにならなきゃ」という焦りばかりがあったのを今でも思い出します。
社内にも馴染み始めたあるとき、ふと営業事務の先輩がお客様へ発送する部品を梱包しているところを見かけました。好奇心旺盛な私は足をとめ、「何をやっているんですか?」と声掛けしたところ、その先輩は「船には〇〇という部品と□□という部品はセットで必要でそれが入荷したから検品して梱包しているところだよ。」と教えてくれました。そこで私はすかさず「〇〇とは何ですか?」と更に質問したところ、「それは▲▲というところに使う部品で、年がたつとそれが消耗するから、その交換用ね。」と手を止めてわかりやすく説明してくれました。
些細なことではありましたが、それまで自分の会社がどのような製品を作っているのか、どのような部品を扱っているのかもわからない私としては、このことがコンヒラが何を販売しているのか、に興味を持ったきっかけとなりました。
自分の業務ではありませんし、私の部署では自社が何を取り扱っているのかを知らなくても困ることはありません。それでも、いつどういうシチュエーションで聞かれることがあるかもしれない。どこかで役に立つかもしれない。そういう思いでアンテナを張り、疑問点はすぐに聞いて理解するようにしております。
それからは私自身としても、より社員に自社に愛着をもっていただくよう、自社に興味を持っていただけるよう、その社員の業務と関係がない内容に関して質問や問い合わせがあれば、説明するようにしております。
その人の社内でのスキルアップはもちろん、より知識を得た豊かな人に成長してくれるかな、という期待も含めて。
「恩送り」は、英語で「Pay it Forward」とも呼ばれており、アメリカでは多民族国家ということもあり、それぞれが「思いやりのバトン」として次々につなげるように根付いています。
恩恵を受けた人にお返しをする「恩返し」ももちろん大事ですが、社会へより貢献できるようになるため、先輩から受けた「恩」を後輩へつなぐ「恩送り」。思いついたことからでよいので実践してみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、思った以上の効果が出るかもしれませんよ。