【コンプレックスが知恵と工夫を生み出す】
2018/11/01|社長ブログ
社長の山本太郎です
私は方向音痴でたまにどっちに行けばよいか悩むことがあります。人名や顔を覚えるのも苦手で、記憶力もどちらかというと弱いです。
ここまで読むと、「こいつ仕事だいじょうぶか?」と思われそうですが、意外にうまくマネージメントしています。
特に、スケジュール管理とTODO管理(することリスト)は、一冊の手帳にシンプルにまとめ、漏れがないようにその場で書いて、かなり頻繁にチェックし消込ながらトレースしています。この手帳管理を安定させるまで、社会人になってからおそらく10年以上は試行錯誤してきたと思います。しかし、一旦今の手帳管理方法にたどり着いてからは、きわめて安定してうまく運用できています。
逆に、気づいたのは「記憶力が極めて良く、計算も早いのに、仕事に漏れ、ミスが起きる人」が意外に多いことです。「もともと頭が良いのになぜだろう?」と不思議に思っていました。記憶力が良いのに、ミスや漏れのある人は自分の記憶力を過信するあまり、記録を残し、消込トレースをする習慣と仕組みを作ろうとしないことに気づきました。逆に、記憶力の悪い人でも、ミスをして痛い思いをしながらでも、なんとか工夫して記録管理方法を生み出しいくタイプであれば、いつかはミスが減っていきます。
もう一つ気づいたのは、記録管理ができる人は、ほかの人にも記録管理の方法を具体的に教えることができるということです。しかし「記録管理せず、記憶力だけで仕事を回せる人」は、「記憶力が弱いにも関わらず、記録管理ができない人」に対して「やる気がないから忘れるんだ」と教育してしまい、いつまでもミスが減りません。
過去に成功してきた人も、完璧な人間より、コンプレックスを持っている人の方が、何とかしようと知恵を出して、自分の習慣、行動を変えたことで、成功した人が多いと思います。
ですから、コンプレックス、弱点がある人は、自分を卑下せず、それをどうやって乗り越えようと明るく悩み続け、前向きに取り組み、答えを出していくべきだと思います。
そこから出てきた答えは、多くの人にも使える答えになるはずです。
世界を変えたカーナビも、異常な方向音痴の技術者が産みだしたのです。
※ご興味のある方は、YouTubeで「プロジェクトX カーナビ迷宮を走破せよ パパは方向音痴」で検索してみてください。