【先ずゴールを決める(G-PDCAスパイラルの回し方)】
2020/03/01|社長ブログ
社長の山本太郎です
前回「G-PDCAスパイラル(はじめに)」を紹介しました。
今回はスパイラルのうちの「先ずG(ゴール)を決める」について書かせていただきます。
第一に、「ゴールを明確にすること」です。全ての仕事の始まりはゴール(目標)の設定からスタートします。しかも「具体的に数字で決めること」が大事です。営業であれば今期の収益をいくらにするか、製造であれば原価をいくら下げるか、全社員どうやって無駄をなくし時間工数をどれだけ下げるか、開発であればユーザーのニーズである機能、予算、納期などをどう数値化するか、具体的にゴールを設定します。当社ではこれを先ずチーム別の年間の数値目標にしたあと、月次目標にし、更に個々人の目標にブレークダウンしていきます。このゴールを設定するのはリーダーの役割です。
第二に、ゴールは現状より、より高く設定しなければいけません。組織が成長し、全社員の待遇をより良くしていくには現状維持や退歩では実現不可能だからです。また、現状維持では何も知恵が出ませんが、より高く設定することで現状と目標のギャップに悩みます。その悩みこそ知恵を生み出すエネルギーになるのです。
第三に、リーダーは目標を部下に伝え続けることが大事です。一度言っただけではダメで、しつこいくらいに目標を伝え続けることが大事です。そうすることで初めて部下は目標をより意識するようになり、達成に向けて自分が何をすべきか、自主的・自発的に参画することができるようになります。
第四に、リーダーは目標を掴んで離さないことが大事です。目標を達成する過程では、色々な障害や困難に必ず遭遇します。そうすると日々の目の前の仕事に振り回され、本来のゴールを見失い、本来のゴールと違う結果に「流れ着く」ことになります。これを「成り行き仕事」といい、あたかも忙しく仕事をしている錯覚に陥りますが、実際はゴールには全く近づいていなかったという結果になるリスクが高いです。そうならないためには、絶えず「ゴールは何か?」をキチンと掴み続けることが必要です。そうすることで、部下もゴールから離れていくことなく、組織的にゴールに向けて活動し続けることができるのです。
第五に、全員がリーダーになるということです。ここでいう「リーダー」はゴールを設定した人だけではありません。ゴールに向けて個々人のゴールにブレークダウンされた時点で、その個人目標に向けて部下自身もリーダーになります。ですから自分はリーダーでないから指示待ちで良いと考えてはいけません。逆に言えば、私のゴールはこれで行きますと上司に宣言できるようになって、初めて一人前になるのです。
今回お伝えしたかった「G-PDCAスパイラル」の最初のG(ゴール)のポイントは以下の5点です。
1.リーダーがゴールを数字で明確にすること
2.ゴールは現状より、より高く設定すること
3.リーダーはゴールを部下に伝え続けること
4.リーダーはゴールを見失わず、掴み続けること
5.全員がリーダーになること
次回は「P(プラン/計画)を立てる」について書かせていただきます。