【台湾帰国のリモート勤務】~ホテル隔離日記~
2021/11/12|社員ブログ
貿易チーム、台湾出身の余です。
2020年から世界中にコロナウィルスが広がり、人と人との接触を減らすため、テレワークが世界中に広がってます。テレワークは、環境が整備されていれば、事務所以外でも世界中どこでも働くことを実現できます。本当に国境を問わず、スムーズに行えるかどうか、母国の台湾でチャレンジしてみました。
台湾に帰国する時、今までだったら飛行機から降りて20分以内に手続きが終わりましたが、コロナ期間中は1時間以上もかかりました。個人情報/隔離ホテル/健康状況の調査などがあり、ようやくスーツケース(アルコール消毒されていてびしょ濡れ)を受取って、係員の誘導で空港の外にある小部屋で「唾液PCR検査」を行います。全部クリアすれば、政府が決めたタクシーに乗って、隔離場所のホテルへ送られます(タクシーに乗る前、ホテルに入る前にアルコールが滴り落ちるくらい消毒されました)。マスクと防護服を着用しているホテル係員とチェックイン手続きを済ませ、15日間の隔離生活が始まりました。
隔離場所のホテル
入室後、まずパソコンがネットに繋げられるかどうか確認(繋がらなかったら台無し)、幸いに一室一台WiFi機器があるため、スムーズに繋がりました。そのため到着翌日の社内のzoomによる朝礼も支障なく参加しました。社内/海外のお客様にもアプリ/Teamsを通じて電話で繋がります。既に1週間が経ちましたが、特に問題ありません。日本で働くのとあまり変わらないですし、同じ貿易チームのみんなとTeamsで仕事の連絡や情報交換をするので自分が本当に台湾にいるのか、たまに疑ってしまいます。
入居の翌日、地元政府から「防疫バッグ」が配られました。中身は体温計/マスク/クッキー/インスタントラーメン/牛乳/お茶などで、外出できない14日間の体調管理や小腹が空いた時に役に立ちます。隔離期間中は自由に外出できないので、ご飯は仕事以外で唯一楽しみな時間です。牛肉麺や肉料理、魚料理など毎食どんな料理が出るかワクワクします。ちなみに勝手に外出すると、台湾ドルで10万~100万(日本円で40万~400万)の罰金となります!
防疫バッグの中身(左上)とホテルでの食事
高齢化社会に入って親の介護など、いろいろな理由で出社できなくなり会社を辞める優秀な社員がたくさんいると聞きます。事務所に出ないと働けないという観念も少しずつ変わっていて、時代ニーズに応じて働くスタイルを調整する必要があります。
当社は中小企業ですが、社員に安心・安全を働けるように積極的に「時差出勤/テレワーク」を推進しています。ネット環境があれば、「どこでも事務所」の日を実現でき、地域に関係無く仕事の幅も広げられます。しばらくは台湾での勤務となりますので、この機会を活かして私自身の仕事の幅を広げていきたいと思います。