3月初旬にベトナムへ出張した貿易チームのAです。
 私は貿易チームという高品質かつ安価な製品をお客様に提案・販売する部署に所属しているため、協力工場も海外、特にベトナムが多いです。
 2021年の入社からこれまでは新型コロナウイルスが猛威を振るっていたため、入社2年目にして初となった海外出張。
 そもそも日本の境界線を跨ぐこと自体が人生初でしたが、準備段階での会社からのサポートは勿論、滞在中は上司や在日10年目のベトナム出身の先輩社員の助力もあり、不自由なく渡航・滞在することができました。

 さて、私の部署では主に輸入品を取り扱っているため、出荷前の品質検査実施や、工場の近況(拡充具合や取扱製品など)を把握しておくことは取引上重要なファクタとなってきます。例えば、日本のお客様と商談中に、工場に直接訪問し製品品質やキャパシティ、作業風景等を直に目で見たことがあるのとないのとでは説得力に雲泥の差が生まれる場合もあります。他にも、実際に工場が製作している製品を見ておくことで、お客様の製品で類似品を見つけ、工場の実績を紹介できるなど商談時に具体的な提案がしやすくなります。このように、経験として工場を直接見ておくというのは今後の営業活動時にアドヴァンテージとしても役に立ってくるため、今回の出張は貴重な経験となりました。

 また、工場と良好な関係を築き継続するためには、国内のお客様同様に定期的な直接訪問で顔を合わせて話をするということも重要であることを改めて認識しました。例えば、「こちらがこの案件をどれだけ重要視しているか」等を伝えるには文面や通話よりも、直接顔を見て細かな表情の変化も見せ話をした方が伝わるからです。Web打合せでは画質・音質等の問題で細かい表情や声色の変化は判別しにくいため、直接訪問の良さが感じられました。

(弊社取引品製作の様子)

 今回の出張では約1週間で計8つの工場に訪問しました。直接話をした案件数が多かったため、準備にも時間をかけました。私の主目的であった、日本(お客様)とベトナム(工場・当社)間で製品の品質検査をおこなったビデオ通話では、日本出発前から検査内容や順番の確認などを入念におこなっていました。その甲斐もあってか、お客様との打合せは満足していただけた内容となり、案件も前向きに進みました。直接現場に赴き検査をおこなうことで、よりスムーズにお客様の要望を読み取り、工場と連携し検査を完了することができました。

 今回のベトナム出張で得た経験を、今後の営業活動時に積極的に活かし、お客様が納得できる営業提案をできるように尽力していきたいと思います。ベトナム調達やコストダウンにご興味がある方はお気軽にお問合せ下さい。

 以下、余談にはなりますがベトナムでの食事処の写真を二枚程。左側についてはランチに止まった店の外観。右側のポットについては、食後の御茶が入っています。それを服し乍ら、話に花を咲かせるも良し、その日の疲労をリフレッシュするのも良しという時間でした。概して、日本とは似て非なる落ち着いた雰囲気の国で、海外渡航初心者でも過ごし易い環境でした。