【蕎麦打ち】
2017/07/15|社員ブログ
開発設計チームの松本です。
私は小さい頃から無類の蕎麦好きです。
2年程前に、出石にある皿蕎麦屋に、知合いの行きつけということで一緒に行きました。
置いてあったメニューに「50皿1時間以内に食べると1年間無料」と書かれてありました。
「ふ~ん」と思い、特に挑戦しようと思わなかったんですが、食べ始めるとこれが程よい食感で美味しいんです。
蕎麦好きもあってかみるみるうちに40皿食べてしまい、周りからも「どうせなら挑戦せんかい。」と挑発され、
苦しかったのですが50皿完食したのでした。
これだけ美味しいのであれば、ここで麺打ちをしているのでは?と思い、店主に尋ねてみると
「いや~、ここら辺のお店は皆、製麺所で仕入れたのを湯掻いてるんですわ」とのこと。
蕎麦自体は製麺所にかかっていて、後お店で美味しくするために出来ることは、
いかに湯掻いて、蕎麦にあった出汁を出すかにかかっているとのこと。
出石の蕎麦というからには、その店で蕎麦を打って出しているのかと思ったらそうではなかったのです。
1年間無料の権利をゲットした私は、去年の5月から1か月に1回ぐらいはその店の蕎麦を食べに通っています。
(この6月で権利切れました)
今年の3月に食べにいったところ、4月からなんとこのお店でそばの実から蕎麦を作り始めると聞いてびっくり。
一番の目的は、やはり店主自らが納得いく蕎麦をお出ししたいとのこと。
試行錯誤をしながらの営業は正直難しいだろうなと思いました。
4月の終わりに楽しみに食べに行きました。製麺する部屋を見せてもらい、そこには実をつぶしたり、挽く機械がありました。
味のほうは、正直なところ以前よりもちっとした食感になり、蕎麦本来のざらざら感がなくなっていました。その店主いわく「これでも試行錯誤したんですが・・・」
なかなか一筋縄にはいかないとのこと。つなぎの配分・種類、蕎麦の実の引き方、水加減により風味・食感が変わるそうです。いろいろな常連客に味を聞いてみても人により硬さ加減、ざらざら感などは好みがあるので、感想はバラバラでなおさら頭を悩めていました。
私も同じように、開発設計をしていく中で、解決すると思っていたことが思いのほかうまく解決できないことが多々あります。新しいことに取り組むことはいろいろな困難・障害が伴ってきます。
また、客先の要望を満足することも大切です。なおかつさらに低コストの商品が開発出来るよう頑張ります。
近々またそのお店へ、店主の満足かつ万人受けする蕎麦ができたか舌鼓に行って来ます。