【人が中心の組織】~働きがいの向上を目指して~
2022/02/01|社長ブログ
社長の山本太郎です。
前回のブログでご紹介したとおり、当社は「働きがいの向上」を目指しています。
ここで、私が好きな京セラ創業者、稲盛和夫氏の「渦の中心になれ」という言葉をご紹介します。稲盛氏はこの言葉の解説として「自分が渦の中心で仕事を回すと、本当の仕事の喜びを味わうことができる」と説明されています。
私はこの「渦」という言葉を「PDCAサイクル」と言い換えて社内に説明するようにしています。PDCAサイクルとは下図のように「将来像や理想像の実現を目指してPlan(計画)⇒Do(実行)⇒Check(確認)⇒Action(改善)を回しながら、理想と現状のギャップを埋めるマネジメントサイクル」と考えています。
ではPDCAの中心で仕事をすれば、必ず「働きがいの向上」になるのでしょうか?答えは「否」です。なぜなら、理想像を他人が決めた場合、他人の理想像に向かってPDCAを回すことになり、PDCAの中心人物自身の働きがいにつながらないからです。
ですからPDCAの中心人物が働きがいを持つ方法は、下記の3つだと考えています。
一つ目は「会社の目指す理想像を聞いて、自分が納得感をもって同じ理想像を持つこと」
二つ目は「自分の理想像を決め、会社の理想像と一致する場所を見つけること」
三つ目は「会社と自分で一緒にありたい理想像を見つけること」
先ず一つ目の方法は「会社の目指す理想像を聞いて、自分が納得感をもって同じ理想像を持つ」ために、なぜ会社がその理想像を目指すのかキチンと社長やリーダーから、いつも全社員に説明し共有されている必要があります。その結果、社員が「会社の理想像に対して、なるほど感、納得感を持てば」働きがいをもってPDCAを中心で回せるようになります。
二つ目の方法は「自分の理想像を決め、会社の理想像と一致する場所を見つける」ために、社員一人一人が自分がワクワクできる理想像を自分なりに明確にし、その中で会社の理想像と重なる場所を見つけ、その理想像に向けたPDCAを自分が中心でまわすことです。この場合は、経営層はどちらかというと、この実現に向けた取り組みをサポートする立場になります。
そして三つ目の方法は「会社と自分で一緒にありたい理想像を見つける」ために、会社と社員のこまめなコミュニケーションを前提とし、一緒にありたい理想像を設定していく方法です。当然会社からの一方的な理想像ではダメですし、社員の立場で自分だけ得すればよい、という利己心を前提とした理想像でもダメです。この場合は社員が経営に参画した状態を意味し、自分たちで会社を一緒に回しているという状態になるのでこの場合も働きがいの向上につながると言えます。
ここまで読んでいただいた方の中には「理想的なのは分かるけど、そんなにうまくいくの?」と感じる方もいると思います。しかし私は「理想的だからこそ、目指すべき理想像になる」と考えています。そしてこれを明文化したのが経営理念第一条である「一人一人がより高い理想の実現を通し、価値観を共にする全社員の物心両面の成長と幸福を全員参画で追求し続けます。」です。この理想像(経営理念)の実現に向けて、全社員一人一人がPDCAの中心で働きがいをもって取り組める組織を目指していきます。