【「理想」を全社で揃えよう】~自走する組織を目指して~
2022/10/01|社長ブログ
社長の山本太郎です。
当社は11月から50期が始まります。
50期のスローガンを社内検討中ですが、50期の経営指針に基づいて主題を「困ったときに前向きに取り組みたくなる案」と「お互いに意見を出し合って意思決定したくなる案」の2パターンで社内アンケート中です。そして、このスローガンの副題を「理想と現実のギャップを、明るく前向きに一緒に埋めよう」と設定予定です。
今回は、この副題中の「理想」についてご紹介したいと思います。
もし「あなたの***に対する理想は何ですか?」と聞かれたら、質問された人それぞれからは、多種多様な答えが返ってくるはずです。
当社としましては、ここ1年ほど働きがいの向上運動を進めてきました。会社が取り組む施策に対し、ある社員にとっては「いいね」と感じることも、ある社員にとっては「嫌だ」と感じる場合があります。この感じ方の違いはどこからくるのだろう?とずっと考えていました。そして最近一つの答えにたどり着いたのが「理想が違う人同士では、お互いに相手の考え方、行動に違和感を感じやすく、理解し合いにくい」ということです。
例えば、Aさんは「洗い物をある程度溜めてから一気に洗う方が、効率が良くて水道代も安くすむので良い」と考え、Bさんは「洗い物は使ったら都度洗う方が、洗い忘れないし、次に使う人もいつでも使える状態になって良い」と考えているとします。AさんもBさんも良かれと思っているのに、お互いに相手の洗い方はおかしいと感じてしまいます。それはお互いの「食器洗いに対する理想」が違うからなのです。このことが、私がやっと気づいたことでした。
では、これを解決するにはどうすべきか?それが「理想を揃える」ことです。お互いに話し合い、私たちにとっては「これが洗い物の理想だよね。理由はこれだよね。」という合意にお互いに歩み合ったり、第三の方法を一緒に知恵出ししてお互いに自分達の理想と設定できる洗い物の理想を合意決定し、揃えることができるので、納得して自ら自主的に実行できるようになります。互いに気持ちよく「同じ理想」を実現し合えるのです。
では会社ではこの「同じ理想」をどう言えばよいでしょう? それこそ「経営理念」「経営指針」「経営方針」「経営哲学」「ビジョン、ミッション、バリュー」など色々な表現方法で言われていることです。しかし、これをきちんと説明や読み解きもなく「これが当社の理想だからやれ」と言われても、理想が違う社員からすれば「納得できません」となりますし「やりたいと思わない」または「嫌々やる」ことになります。そこで必要なのが「なぜそれを私たちの理想とするのか?」を、丁寧に話し合って落とし込むことなのだと気づきました。
「理想を全社で揃えること」が50期の重点施策であり、これができれば、あとは全社員がそれぞれの持ち場、役割のなかで「理想に向かって自分で考え、自走する組織」に生まれ変わると確信しています。