【君ならどうする?】~新しい全社スローガンPart2~
2023/01/01|社長ブログ
社長の山本太郎です。
前回は、今期スローガンの一つ目「壁は成長のチャンス」についてご紹介しました。今回は二つ目のスローガン「君ならどうする?」を実践することで、当社がどういう理想像を目指しているかをご紹介します。
一つ目の狙いは「現場に経営者目線を持ってもらうこと」です。
当社の経営理念の中で特に重視していることは、「全員参画経営」です。全員参画経営とは、全社員が自主的・自発的に課題解決や目標達成に向けてそれぞれの立場で考え計画、行動し、PDCAを自分が中心になって回すことです。この時、一番現場から出やすいのは「現状に対する不満=壁」です。その壁に対して、いきなり「こうだ」と言わずに「君ならどうする?」と聞くことで、初めて「この壁を自分が中心となって越えるなら、どうするか?」と考えるようになります。これを計画として設定できれば、あとは自分がPDCAの中心になって回せば、もうリーダーとして自主的・自発的に取り組んだことになりますし、失敗してもそれ自体が極めて貴重な成長体験になります。
二つ目の狙いは「リーダーに現場目線を持ってもらうこと」です。
経営者の私を含め、リーダーの立場にいると「自分は正しい」「部下はこう思ってるだろう」と決め打ちしてしまいがちです。元々リーダーになる人は個性が強い人が多いので、より思い込みも強くなる傾向にあります。そこでリーダーが自分の考える答えをいきなり言わず、敢えて「君ならどうする?」と現場に聞くことで、「え?そんなことやりたいの?」と驚かされることがよくあります。その答えに納得感が持てなければ、「なぜ○○したいの?」と更に深堀し、納得するまで問いかけて突き詰めていくと、案外ほとんどの場合リーダーが「なるほど」という着地点にたどり着けます。これが「リーダーが現場目線を持つこと」になります。
さらに付け加えると、この会話の過程で現場自身も「なるほど。上司目線ではそう考えてたのか」と相互理解が深まります。ここまでお互いに「なるほど感」が醸成できれば、元々現場目線で出てきた課題なので、現場も納得感を持って自分事として対策に動いてくれます。この時にさらに「君ならどうする?」と考えてもらい、「現場中心で」取り組んでもらえれば、一つ目の狙い「現場に経営者目線を持ってもらうこと」も実現できるので、一挙両得になります。
以上紹介した内容は、実際に取り組むと色々な意見の衝突も生まれますし、時間もかかります。しかしこれが社風として定着すれば、全員がそれぞれ自分の立場で考え、判断できるようになり、リーダーは現場に任せられるようになり、現場は自分で現場判断できるようになるため、お客様、協力会社様、更に関係する社内の社員の皆さんにも、ものすごく喜んでいただけるようになります。こうやって「理想像(経営理念)の実現に全社員で近づくことができる」のです。まだまだ私たちの理想に対して壁は高く、またその壁は幾多ありますが、全社員でその壁を乗り越えるために取り組んでいきたいと思います。