【社員アンケートの変化】~社員参画経営を目指して~
2023/08/01|社長ブログ
社長の山本太郎です。
「全員参画経営」の方針のもと、社員に様々なアンケートをしては、その中からウエイトの高い回答グループ順にまとめ、その回答グループ毎にさらに、「では、どうすればよいでしょう?」と深堀りアンケートをしています。
社員アンケートの一つに「理想の会社像とは?」という質問がありましたが「社員に対する還元と表彰をする会社」という回答がかなり数多く上位にきました。還元とは給与、賞与、表彰式などが考えられますが、アンケートに対しては「①すぐできること」「②時間を要すること」「③理由を説明して保留または断念してもらうこと」に分けて、まずは「①すぐできること」から素早く着手し社員と一緒に取り組んで実現していくことが大事だと思います。なぜなら、回答してくれた社員から見ても「アンケート回答に対して会社は反応した。動き出した。」とすぐに手ごたえを感じ、では「一緒にやってみましょう」と前向きにさらに手を挙げてくれるようになるからです。そこで「①すぐできること」で「還元と表彰」が重なる取り組みを考えると、すでに実施中の「改善評価制度」が良いと判断しました。
当社の「改善評価制度」とは、社員の行う現場改善活動とその評価を行うことで、「収益性」「費用削減」「キャッシュフロー最大」「目標達成力」「マネージメント力」「調査力」「育成力」「安全性」「システム化レベル」の9つの項目で評価、還元する制度です。この改善評価制度も長く運用していますが、自分が行った取り組みが、ダイレクトに自分自身に還元され、しかも社内に開示される仕組みなので、着手もしやすく、かつ即効性も高いと考え早速「現在の改善評価制度をよりよくするために、どう考え、どうすればよいかのアンケートを開始しました。
すると次々と「意見、異見」が返ってきたので、早速朝礼で回答を共有し、他の未回答の方にも、「こうやって回答してるんだ」と知ってもらうことで回答しやすいイメージづくりの効果を狙いました。
2年前からはじめた社員アンケートですが、最近気づいた変化は以下です。
・まず回答率が増えてきました。アンケート結果を一覧にまとめ、会議で丁寧に消し込み、進捗は朝礼でシェアするようにしてきたので、徐々に「自分の回答で、会社は動き出す」と感じてくれたからだと思っています。
・次にアンケート回答文が長く、具体的になりました。初期のころは、短いコメントが多く把握しにくかったのですが、具体的に書いてもらえることで、ものすごくイメージしやすい回答になりました。
・そして、質問が増えました。アンケートに対して、疑問点があれば質問してくれるようになりました。アンケートの意図を自分なりにキチンと理解したいと思い始めてくれているようです。おかげでアンケート作成側も「読み手にどう書けば、アンケートの意図、目的が伝わるか?」を意識するようになりました。
・最後に、他社事例を書いてくれるようになりました。これは印象ではなく、自分なりに社外を調べて客観的な事実をもとに、意見を主張してくれているので、会社にとっても「世間ズレしすぎる」ことを避けられます。
例を挙げればきりがないですが、ここでお伝えしたかったのは主体的にアンケートに参画し、会社をより良い方向へ変えようとする人が増えてきたということです。また、アンケート回答を書きながら「どうやって書こう。どうすれば共感を得られるか?」と読み手を意識して、書いたり消したりしながら回答文を作ってくれており、その試行錯誤自体が経営者目線の知恵出しになっていると思います。
並行して、「ミッション(経営理念)」の社員アンケートも進めていますが、この調子であれば、多くの社員がアンケートに主体的に参画し、主張してくれると期待しています。
最後に、前回のブログでも紹介しましたが「理想の経営者像は?」というアンケートに「社員の声を吸い上げても、ほったらかさずに、やりきる経営者が理想」と書かれていたため、それを肝に銘じて社員と一緒に進めていきます。