【私がなぜ「経営理念」を共有したいのか?】~経営理念の実現を目指して~
2024/01/01|社長ブログ
社長の山本太郎です。
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、早速ですが前回に引き続き、なぜ「理念」を共有する必要があるのかご紹介したいと思います。
先ず、下図の氷山イラストをご覧ください。
普段私たちがたまに使う「無意識」という言葉がありますが、「無意識」とは、心理学者のフロイトが発見したもので、この「無意識」を表現するためによく氷山の絵が使われます。そして、私たちの「価値観」も多くは無意識の中にあります。
例えば「人にやさしくしよう」という価値観があったとしても日常、改めて意識することは少ないと思います。無意識ですが、実際は各人が持っている価値観です。ところが電車で高齢者や妊娠者を見かけると無意識にもっている「人にやさしくしよう」という価値観が、席を譲るという「行動」を生みます。
では会社の場合を考えてみましょう。例えば「会社で統一した価値観がない」場合です。この場合、クレームがおきれば、「社員個々人の価値観」によって行動はバラバラになります。ある人は「会社が困らないように、一件くらいなら隠してごまかそう」とする人もいれば、まったくおなじクレームでも「お客様の信頼を裏切ってはいけないから、正直に話して誠実に対応し、リコールをしよう」とする人もいるはずです。二人は全く違う行動をしていますが、「自分が正しいと信じる価値観に従って動いた」だけなのです。会社で価値観が統一されていなければ、人はそれぞれ自分の価値観に従って動いてしまいますが、それは当然のことなのです。
このようなことが起きないように、日頃から「会社の価値観」を経営理念や行動規範という形で、キチンと定め、日頃から定期、不定期に「私たちのありたい価値観」を確認しあったり、意識づけできるようにすることが大事だと考えています。例えば今回例示したクレームであれば「会社としてクレームに対する行動方針」が明確であれば、クレーム対応者もこの価値観に従って自発的に行動を起こすはずですし、違う上司に相談しても、同じ基準をもとに指示されることでしょう。またお客様から見ても、コンヒラでは誰が対応しても同じ行動をしてくれるという安心感を持つことができます。これが「会社は理念を共有する必要がある」理由です。
今年の正月は、家族でよく意見が衝突することについて、互いの「隠れた価値観」を出し合ってみてはいかがでしょう?
お互いに「家族のため」と考えながら「違う価値観」で衝突しているだけだと気付ければ、「我が家は、この価値観を家訓にしよう」とそろえることで、幸せな一年がスタートできるかもしれませんね。