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【ベトナムのコロナ情報】~コロナ禍での助け合い~

2021/04/15|社員ブログ

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貿易チームのグエン バン ドンです。
前回のブログでハイズオン省のコロナ感染対策について紹介させていただきました。
今回のブログでは、コロナ禍での助け合いについて紹介させていただきたいと思います。

ベトナム北部のハイズオン省で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染が拡大している影響で交通制限があり、ハイズオン省から省外にトラックで出て行けなくなりました。ある村では、村内の245haと近隣地方の563haで農民らが栽培しているニンジン等がまもなく収穫期を迎え、収穫量は8万トンを超える見込みでした。しかし、新型コロナ対策の隔離措置でトラックが出入りできないので、大量の農産物の出荷が省内に滞っていました。

こうした事態を受けてハイズオン省では、農産物の輸送に便宜を図る策を講じ、農産物を輸送するトラックの運転手に対する新型コロナ検査を優先的に実施し、24時間後に結果を通知して省内外に出入りできるようにしました。それだけでなく、周辺の各地方からも農産物の消費を支援する動きが出てきました。

ハイズオン省を助けたいと考えた周辺の各地方の人は、SNSを使って情報収集や情報共有を行い、農産物の消費活動をおこないました。ハノイ市をはじめいくつかの地方では、ハイズオン省を助けるために農産物を消費する取り組みがおこなわれ、ハノイ市だけでも3日間で500トン余りの野菜を販売したそうです。

野菜販売拠点1野菜販売拠点2
(ハイズオン省の)コロナ発生地域農民の支援のための野菜販売拠点

この取り組みの他にも、新型コロナの市中感染拡大が続いているハイズオン省の困っている人を助けるために、各郡に無料の自動コメ配り機(コメATM)」が設置されました。このコメATMはコロナが収束するまで設置されることになっていて、コロナで収入が無くなったりダメージを受けた人々を支援することを目的とされています。
コメの配布を受ける際、感染予防のためソーシャルディスタンスを保たなければいけません。また、1人が何度も利用するのを防止するためにコメATMには顔認証のカメラシステムが搭載されており、自動的に1人につき5kgのコメが配られるようになっているそうです。

コメATM1コメATM2
ソーシャルディスタンスを確保しながらコメATMに並ぶ人たち

オーストラリアのある研究機関が発表した“新型コロナ対応ランキング”では、ベトナムは世界2位で世界中でも対応が優秀な方だとされていますが、コロナの影響で困っている人もまだまだ多くいます。それでも、困っている人を助けるため、今回紹介したような取り組みから暖かい人情が感じられました。

まだベトナム出張はできませんが、サンプル製作の打ち合わせや出荷前の検品でベトナムの取引工場の人たちとはZoomで顔を合わせることができるので、いつも元気な姿を見られて安心します。日本もベトナムもコロナで大変ですが、力を合わせて頑張っていきたいです。

ベトナム調達・開拓はどんどん広げていますので、よろしくお願いいたします。

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