【コロナ禍でも開発できる体制を進める】~経営理念の実現を目指して~
2021/05/01|社長ブログ
社長の山本太郎です。
当社は経営理念の第一条にある「他社ができない顧客の強いニーズに応える製品・サービスを強烈な意志で諦めず開発し実現し続ける」の達成に向け、ユーザー視点の具体的開発強化を推し進めています。開発は3現主義(現地・現物・現実)を重視し、できるだけユーザー様とともに現場で進めるようにしてきました。
一昨年から始まった新型コロナウイルスにより人の流れが強制的に止まり、結果として開発を停滞、保留にせざるを得なかった会社も多いのではないでしょうか。実際にお客様によっては「コロナ禍が収まるまでは開発を止める」という方針を出され、その影響で当社の開発工程も止まった案件が二つありました。
当社は、すでにコロナ禍になる前からリモートで仕事ができるインフラ構築を段階的に進めていましたが、コロナ感染拡大により一気に導入を加速しました。おかげさまでまだ不慣れではありますが、概ねリモート、在宅勤務しても仕事の生産性をあまり落とすことなく、場合によっては逆に生産性を上げることに成功しました。
更に、リモート勤務に慣れたということで、どこでも誰とでもネットの中で仕事ができる状態になったため、物理的に3現でなくても、架空の3現で集まって開発を進めることができるようになってきました。
この写真は、本社今治の製造と、神戸の設計がネット(ビデオ通話)で立ち会いしながら開発装置のテストを行っているところです。実際にテスト品を作る前の数回にわたる営業を交えた会議でも、本社と神戸で実際に集まることはなく、すべてネット打合せで滞りなく進めることもできました。当社はユーザー様へ納品後も、当社のコンヒラリモートを使い継続して装置を遠隔監視でき、また、納品後の更なるバージョンアップ開発を継続することも可能となるのです。
コロナが始まらなければ、おそらくここまで一気にリモート化をすることはできなかったと思います。なぜなら長い間に身に付いた仕事の習慣、価値観を変える必要があったからです。しかし、それだけが成功の要因ではないと考えています。社員もこのリモート化という激変に積極的に参加し行動変化を起こすだけでなく、更にこのリモートを逆に利用して更に新しい仕事の仕組も自ら生み出してくれたことが成功の要因だと考えています。
開発は、今までできなかったニーズに対する、または当社でできなかったことをできるようにすることで、あくなきトライアンドエラーの繰り返しだと思います。今回はコロナという環境の激変に対応し、「全社員がリモートに対応するために、自らの仕事の仕方を新しく開発した」と言ってよいと思います。コロナに負けず、自分たちの仕事の仕方を開発しなおしたメンバーであれば、今後更に経営理念「他社ができない顧客の強いニーズに応える製品・サービスを強烈な意志で諦めず開発し実現し続ける」を達成できる組織になると確信しています。