【困った時が仕事の始まり。追い込まれて知恵が出る。】~知恵が成長と付加価値を生む~
2021/06/01|社長ブログ
社長の山本太郎です。
当社の開発部署のリーダーがアップしたブログ【特許取得の秘話】を読んで、改めて思いを固くした言葉があります。それは当社の経営理念でずっと言い続けている「困った時が仕事の始まり。追い込まれて知恵が出る。」です。
◆困ると知恵が出る
日常生活や仕事の中で、困った、大変だということが起きると私たちは「どうしよう」と悩み解決するために「知恵」を出そうと、相談したり、調べものをしたり、試行錯誤し始めます。そうすることで、解決の知恵が生まれ、または見つかり実行することで「困った」が消えます。ただし、大前提が1つあります。それは「困った」から逃げないことです。逃げないからこそ「知恵」が突然生まれるのです。困ったけど「しょうがない」と考えると、決して知恵は出てきません。困ること、それ自体が知恵の元になります。決して手放してはいけません。今回ご紹介した特許のブログも、想定外の事が次々と起きても逃げず悩んで取り組んだからこそ生まれた知恵です。それが「特許」として認められた理由です。(特許は“新規性”と“進歩性”の二つが同時に満たされて初めて認められる)
◆コンヒラの「知恵」とは、困る前より更に良くすること
しかし、コンヒラで行う改善活動では「困った」を元の状態に戻しただけでは知恵とは考えていません。困ったが解決するだけでなく、更に「困ったが、もう起きない。または起きにくくする」「困る前の状態より、更により良くなる」ことで初めて「知恵が生まれた」と考えます。例えばいつも寝坊する人が、走ることで遅刻しなくなっても知恵だとは考えません。なぜなら元々遅刻しないことが当たり前ですし、「走る」という無理をしないと実現できないからです。それよりも目覚ましを2個にするなど、環境、設備を変える。または元々原因が睡眠不足なのであれば、早く寝れるようにし、そのための根本原因を無くすことで「知恵が生まれた」と考えています。これをコンヒラでは「改善活動」と言っています。
◆高い目標があれば、「困った」は無くならない
最初は「目の前にある、困った」をドンドン消していくことで知恵が生まれます。しかし、やり尽くすと必ず行きつくのは「もう、困ったことない」という平和な状態です。この状態になると、急に平和な衰退がはじまります。なぜなら、知恵を出さなくなると、不思議なもので知恵が出にくい頭になるからです。また長い平和が続いているときに突然「困った」が来ると、慌てて逃げ出してしまい、結局「困った」を放置してしまうことにもなりかねません。それを避けるためには、「今より、より良い、より高い目標」を設定するしかありません。そうすることで「困った」が生まれ、また知恵が出続けるようになります。
◆ユーザーの「困った」を困らなくすることが開発
コンヒラは、お客様の「困った」を困らなくする開発によって成長してきました。より大規模にお客様の「困った」を解決するには、当社自体がより大きなチームプレイ(組織)で知恵出しをしなければいけません。そのためのインフラ作りを現在すすめており、数か月以内には稼働し始める予定です。その時は個々人の能力ではなく、より組織的に知恵を湧き出すことができるようになると考えています。市場の皆様から「困った」を教えていただき、私たちは積極的に「困った」に取り組み組織的に知恵を生み出し、ユーザー様に更に貢献していきます。
◆困ったが知恵と成長の源泉
以上から、当社ではずっと「困った時が仕事の始まり。追い込まれて知恵が出る。」と言い続けています。そして「もう、困ったことはないです」と聞こえたとしても、更に高い社内目標を設定したり、ユーザーの更に高いニーズに応えようと開発することで、「困った」を自ら作り出し、次々と知恵を生み出してきました。この「地恵」こそ、会社だけでなく、全社員の成長と付加価値を生むと信じて今後も取り組んでいきます。